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誰も知らないのbibiのネタバレレビュー・内容・結末

誰も知らない(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私は今も生きているけれど、私も母親のその時々の相手の男に振り回されたり、「親戚の子供を預かってる」ってことにされて男に紹介されてそれらしく振る舞ったり、暴力振るわれたり、母親が家にいることで被害に遭っていたから、いなくなってしまえばいいっておもっていた。
小学校も「あの母親の子」という扱いだったから行きたくなかった。

私はこの子たちを、少なくとも母親と一緒にいる時は母親の愛を感じられていて家族として団欒の時間があったことを羨ましく思う。
でもこの子たちからしたら、母親が家にいて、与えられるのがお菓子だけだとしても少なくとも腹を満たせていた、学校に行けていた私を羨ましく思うのだろう。

形は違えど、その立場ごとの辛さがある。
そこに優劣はない。
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