カンヌでこの作品のイメージがポスターとして使われたせいでまた見たくなったが、やはり何度見ても鮮やかで面白い。
疾風怒濤の逃避行を自由で独創的な演出で展開させる模様を目の当たりにすると、映画とは光(とカラーにおいては色彩)の芸術であると改めて得心するし、加えてゴダールにとっては編集の芸術でもあるのだなと感心する。
序盤の花火のイメージがラストの爆弾に帰結するのも暴力的で良い。
後の作品を知ってるとこれでも大人しめに思えるけれども、他の監督の作品と比べたら格段に破天荒だから全盛期のゴダールの才気にはつくづく恐れ入る。