千年女優

デイズ・オブ・サンダーの千年女優のレビュー・感想・評価

デイズ・オブ・サンダー(1990年製作の映画)
3.0
フォーミュラ挑戦経験もある若手ドライバーで、名クルーチーフで元相棒の事故死を悔いるハリーに見出されてNASCARカップへ参戦したコール・トリクル。徐々に頭角を現して事故を起こしても外科医クレアを説く等向う見ずな彼が、同じ事故で入院した好敵手ロウディが再起不能になったことで初めて恐怖を覚える様を描くドラマ映画です。

『トップガン』の世界的大ヒットでスターダムを駆け上がるトム・クルーズが同作と同じ監督トニー・スコットと四年ぶりにタッグを組んで制作した1990年公開の作品で、ヒット作のイージーな焼き直しだとして批評的には伸び悩んだもののそれでも興行収入は1.5億ドル超を稼ぎ出し、ニコール・キッドマンとトムのその後も話題を集めました。

運転を生業にする勝気な若者の恋愛と恐怖を綴る物語に加えて監督と主演まで同じでは二番煎じの印象は拭えませんが、逆を返せば安定感があるとも言え、90年代らしいシンプルな展開を激しい実写アクションとハードロックで盛り上げます。それだけに端役たちの扱いが杜撰なのは残念ですが、トムの流石の爽やかさでまとめている一作です。
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