のんchan

股旅ののんchanのレビュー・感想・評価

股旅(1973年製作の映画)
4.1
ショーケンが亡くなって、もう2年半も経つのか...生前、特にファンという訳でもなかったけど、亡くなった時、とてつもないロスを感じ、萩原健一の作品を観て、音楽(CD殆ど入手)を聴きまくって、本を読み漁った。
まだまだ観ていない作品が多い。これもその一つ。

市川崑監督の痛快エンタメ新時代劇『どら平太』(2000年、役所広司主演)にどハマりしたが、こちらはその27年も前のATG作品。

時代劇版、任侠チンピラ道中という感じ。
オープニングは激しいアップテンポの和太鼓の音が鳴り響く🎶

黙太郎(萩原健一)源太(小倉一郎)信太(尾藤イサオ)の若者3人は、任侠に生きる道を選び故郷を離れ旅をしていた。
その道中、一宿一飯の恩義に仕える為、真剣な決まり文句の挨拶から始まる。日本語だけど独特な口調なので、字幕が無いとなかなか飲み込めないが、そこはキッチリとナレーションが入る。当時の仁義、作法、風習などを丁寧に挟み込んでいる。

途中、破傷風で信太が死に、義理やしきたりに躓きながら厳しさを痛感し、とうとう源太と黙太郎が決闘することになり、最後は1人きりになってしまう黙太郎...

市川崑監督らしい映像美、劇伴、今まであまり観たことのない視点の時代劇が面白く最後まで魅入ってしまった。

常田富士男、加藤嘉などベテラン勢の顔も若々しい。


この作品は決してカッコイイ役じゃない❗️
それでもショーケンはいつだってヒーローで、何をしてもカッコイイ✨
今のアイドルとは月とスッポン位の実力の差があり、やっぱり"華"を感じるな〜🥺
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