千年女優

アメイジング・スパイダーマンの千年女優のレビュー・感想・評価

4.0
監督マーク・ウェブ&主演アンドリュー・ガーフィールドでリブートされたスパイダーマン映画の第一弾で、エマ・ストーン演じるグウェンをヒロインに、父母を亡くして伯父夫婦に育てられた青年ピーターが、父の研究への興味からスパイダーマン化し、同様にリザード化した父の研究仲間コナーズとの戦いに挑む様を描くヒーロー映画です。

元祖三部作の監督であるサム・ライミの降板により制作陣もキャストも一新されたシリーズで、興行収入的には奮いませんでしたが、愛してやまない個人的にはNo.1のスパイダーマン映画シリーズです。本作の定型的な誕生エピソードは一見すると前シリーズの単純な焼き直しの様ですが、次作にまで繋がる伏線や布石が散りばめられています。

「大いなる力に伴う大いなる責任」に苛まれ恋愛に躊躇するのがスパイダーマンですが、本シリーズは一つの答えを出します。その力を持ってしても人一人が成せる事は限られる。せめてこの目に映る人々の幸せを守ろう。それが「親愛なる隣人」のヒーローの在り方であり、それは一人の男として愛する人を守る事となんら矛盾はないのです。
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