Jiyong

モダン・タイムスのJiyongのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
4.5
最高。

セリフは限りなく少ない方が良い派なのでサイレントは勿論、サウンド版も大好き。
社会派コメディも大好きなので、チャップリンが嫌いなわけがない。
中学生以来のチャップリンだけどもっと早くもっとたくさん見とけばよかったな。これから見ればいいんだけど。

ブルーカラーの訴えであり、応援でもある。資本主義批判だからといって共産主義(当時の)ではないよね。二項対立でしか物事を考えられないんだから頭悪い。

白塗りな理由はちょっとよくわからないけど(匿名性とモノクロでも表情がわかりやすいように?)ちょび髭と低身長で愛らしいキャラクターを演出しつつ、関節をあまり動かさずに歩くピエロのようなキャッチーさもある。何より、マニュアルを一から十まで説明してもらわないと分からない故にドジを踏む、発達系の愛らしさも兼ね備えている。可愛い、は笑いを産む。
そんな特徴の彼に適切な仕事が与えられない、チャップリンの言うような「人間が機械」になってしまうような社会に対する、ブラックコメディ。
可愛いからこそ、残酷。

そして音楽も良い。音楽の才能まである。のちにオスカー作曲賞も受賞してるし、映画を作るべくして生まれたような人。

大好きなモンティパイソン(テリーギリアム)に続き、これからチャップリン、バスターキートン、ハロルドロイドの勉強もしたいな。
Jiyong

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