ひでG

モダン・タイムスのひでGのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
4.8
レビュー2000本記念!

2016年10月12日の「シンゴジラ」を書いて以来.7年で2000本に達しました。
当初は、観た記憶を辿り書いたり、「面白かった!」のような短文だったりしましたが、最近では、再見作でも見直して、自分なりに丁寧に書いいこうとしてます。皆さんの「いいね」がとても嬉しいです。ありがとうございます。

さて、再見作は、見返すと書きましたが、本作は今回見返していません。
と言うのも、この映画は、(あまり同じ作品を何度も見ない僕ですが)今まで1番数多く観た映画だからです。

本作との初めての出会いは、中1。父が珍しく家族全員を日比谷(確か東宝シネマ1)に連れて行ってくれた時でした。
「ビバ!チャップリン」と銘打ち、チャップリン10作品をリバイバルした第1弾でした。

この日を境に、僕の映画人生が始まりました!まさに、記念すべき一本なのです。

それ以来、数回は観たでしょうか。家族でもテレビ放映を一緒にまた観て、楽しい会話が広がりました。
さらに、この映画は、仕事で関わりがあった子どもたち(主に高学年)に半ば強制的に観てもらいました。
殆どの子どもたちが初チャップリンでしたがいつも教室は、シアターになり、笑いの渦に包まれました。(1番ウケが良かったのは、自動食事機のシーンでした。有名なローラスケートのシーンごろになると、笑い疲れをしている子もいました😆)
偉大なりチャーリー!映画は時を超えていくことを目の前で見せてくれたのです。

笑いの場面だけでなく、機械化、オートメーション化への警告は、怖しいばかりに現代社会を予測しています。
機械を使うのではなく、人が使われ、振り回されている。
あまりにも有名な機械に巻き込まれるシーン。
モダンタイムス(現代)を生きる術は抗わないことだけなのか、
許されるのは、狂気だけなのか。

こう書くと、頭でっかちな作品のようにも感じる方もあるかもしれませんが、そこはチャップリン!笑いの釣瓶打ちです!😅
僕が1番好きなのは刑務所でチャップリンが間違って興奮剤を飲んで大活躍するシーン。
あれは、何度観ても、大笑いしてしまいます。

映画の世界に連れて来てくれた記念作、
1番多く観ている映画。
これだけメモリアルが揃ったら、
「街の灯」のように5.0!でも良かったのだが、逆に何回も観ていて、小さな欠点も見えてしまって、、💦

チャップリンパートは申し分ないのですが、
恋人となるポーレット・ゴダードのパートがもう一つ「街の灯」などと比べて、心に染み込んでこなかった気がします。
2人が恋に落ちるのもやや駆け足的だったかなとも感じました。

でも、その分を、映画史上最高に美しい締め方、しかも!あの名曲「スマイル」で、カバーしてしまうのですから、やっぱりチャップリンには脱帽です。

フルタイムの仕事や子育てから離れ、その分介護などもありますが、現役時代より映画を観る時間も取れると思います。
たくさんの良い映画に出会い、文章でそれを伝えていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします🙇‍♀️
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