ニャーすけ

モダン・タイムスのニャーすけのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
2.7
「フォーエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭」より1本目。

製鉄工場での過重労働で頭が基地の外に出ちゃったり、拘置所でシャブを誤飲して目がバッキバキにキまってしまったりという、物語序盤のチャップリンの凶悪すぎるギャグの数々は文句無く面白い。
しかし、彼が浮浪少女のポーレット・ゴダードに出会って以降の展開は、甘ったるいロマンスが自分の嗜好とは大きく乖離していて残念だった。かの有名なキャバレーでのインチキ外国語の歌唱シーンにしても、確かに見せ物としては楽しいかもしれないが、映画としてはストーリーの停滞でしかなく退屈に感じる。
夕陽に照らされたチャップリンとゴダードが地平線に向かって歩いていくラストカットは、映像自体がとても美しいのはわかるけど、脚本としては幾らなんでも投げやりすぎるとしか思えないのは俺だけか? 全然まだ何も解決していないというかオチてないというか、よくある「ジャンプ」の打ち切り漫画すら彷彿してしまった。
ニャーすけ

ニャーすけ