原作厨なので多くの方が仰ることと同様、どうしても監督の表現したい世界観にうる星やつらの設定を二次創作的に利用された感は強く感じる。
それはそれとして、
これだけ評価されている理由、エンターテイメント史に残る名作とされた、当時は目を見張ったストーリー・演出であることはなんとなく分かった。
特に節々の幻想的でちょっと不気味な演出と、後半に畳みかける不思議演出が良かった。流れるような長台詞の言い回しも時代のセンスを感じる。
後半にかけては
今の所あたる全然喋んないな！？と、ちょっとダレてきたところに
ようやく真打(あたる)にスポットライトが当たって怒涛の展開と目まぐるしい場面転換があり
おー…っとなっているところで終了、という感じ。
各キャラクターの特徴を捉えていたり、原作の有名な鬼ごっこシーンへのオマージュ(?)があったり
監督なりに愛はあるんだろう…とは思った。思ったがまあ、きっと高橋留美子さんが認めないように致命的な解釈相違があったんだろう。
ちょっとそこはオフィシャルなムービーとして世に出すには、利己的なところがあった気がする。ストーリーのアイデアありき、そこに監督のファン愛ありきで出来たのかな。
それでも大好きな原作にこれだけ有名なタイトルを付けてくださったし…という複雑な心境。まあラムちゃんが可愛ければいっか！
パッケージ絵も、時代を踏まえても飛び抜けてオシャレで素敵ですしおすし
