長い割にずっとローテンションで起伏も少なく
最後の方に若干のスプラッタで少し盛り上がる程度
前振りにあるような、一昔前のファンタジックなサーカスで繰り広げられる、ちょっと狂ったキラキラハラハラ映画…では全く無かった…
むしろ読心系の、見せ物としては地味なスキルで成り上がってく話で
いつサイコショーが始まるんです?とドキドキして観ていたらいつの間にかサーカスも退場してるしで、よく知らなかったのが悪いながら残念…
意図的にか、みんな暗喩的で明確なエピソードが示されないので感情移入もしづらいし
ファンタジーにしようか?いや社会派のリアルなサイコを描こうか?とフラフラして曖昧なまま終わった感じ
せっかく1940年代アメリカを舞台にして戦争の話も若干出てきたけど、特に生かされてる感じもなかった
そしてこれだけ嫌~な伏線を張り巡らせたからには
それはそれは酷い結末が…と期待させた割には拍子抜けな最後で終わった印象
ストーリーについては原作の小説があるみたいで、なるほどそんな感じ
じっくり丁寧に読めば面白いんだろうけど短く詰め込んで映像化すると魅力が落ちてしまったのかなと、個人的な感想ながら
近代アメリカのレトロな空気とキラキラした少しボロいサーカスが舞台というだけで(デルトロ監督だし…)
勝手にわくわくダークなサイコ映画のイメージ持っちゃったので失礼失礼…
もう少し大人向けのしっとりサスペンスでした。
ただそういうわけで雰囲気や映像美は抜群!