70㎜フィルム上映という希少機会と聞いて行って来た。早目に家を出たつもりがフィルムセンターに着いた時には既に長い待ち行列が出来ていた。
ソ連のシベリア探査隊の隊長(カピタン)と密林の猟師デルスとの交流の物語。
デルスの自然から命を守る知恵にワクワクし、隊長とデルスの友情が心に染み入った。
70㎜フィルム上映の良さは僕にはやはり分からない(折角の機会を無駄に使ってすみません)。同じ映画のデジタルを横に並べて比べるくらいのことしないとダメだ。
映画の中の探査隊同様に、この映画の撮影隊もかなり大変だったのではないか。シベリアの大自然の中での撮影だもんね。
夕日と輝く川面を背景にした宿営のシーンや、大きな夕日に向かって歩く2人のシルエットのシーンは素晴らしく美しかった。
絶妙な光りの加減をとらえるために何日も待ったのではないか。そして、1回きりの瞬間をつかまえてモノにするためのスタッフ、キャストの集中力はすごいものだったんだと思う。
そういう厳しさが見えてくる映画だった。