ユースケ

ペイバックのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ペイバック(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ミステリー小説界の巨匠リチャード・スタークによる【悪党パーカー】シリーズ第一作目にして最高傑作【悪党パーカー/人狩り】の二度目の映画化をした本作は、ブリーチ・バイパスで描かれたザラついた映像とJames Brownの【It's A Man's Man's Man's World】をはじめとするジャズ・ナンバーで、1970年代のアクション映画の殺伐とした雰囲気を再現した一本。

裏切り者への落とし前と分け前の7万ドルにこだわり、自分の主義を絶対に曲げない男ポーター。目的のためなら平然と邪魔者を消す非情なアウトローでありながら、どこかユーモラスでちょっぴりとぼけたポーターはメル・ギブソンのハマリ役。
優位に立った気になって調子こいた奴らを罠にかけて消して行く展開は秀逸。タバコの火をガソリンに引火させ車を爆破するシーンにはシビれました。

組織の幹部を演じたウィリアム・ディヴェイン、ジェームズ・コバーン、クリス・クリストファーソンの渋みの効いたキャスティングも要チェック。

ちなみに、現金をポーターに強奪され、ルーシー・リューと一緒にポーターを襲撃するポニーテールのヒゲオヤジは、【ボーン・スプレマシー】【ボーン・アルティメイタム】の武術指導を担当したバタフライナイフの達人ジェフ・イマダです。