1933年のアラバマ州、ドッグヴィルを後にしたグレースたちギャング団は、大農場マンダレイにたどり着く。そこでは70年前に廃止された奴隷制度が残っており、グレースは彼らを解放しなくてはという使命感に駆られる。
前作ドッグヴィルの衝撃が強すぎて、当時観た時はあまり良さが分からなかったが、今回観直してみて、本作の方がメッセージはストレートで分かりやすいかと。
民主主義や自由や平等を心から愛する人にとっては、本作のこの痛烈な皮肉に怒りを感じることもあるだろう。
自分勝手な正義感に追い立てられ、良かれと思って行動することが、全て裏目に出てしまうグレースを、まだほっそりしていたプライス・ダラス・ハワードが熱演。
今回は最初から行動的なグレースを爽やかに演じていたが、やはりニコール・キッドマンのグレースのインパクトがあまりにも強すぎて‥。
