ゆうき

マンダレイのゆうきのネタバレレビュー・内容・結末

マンダレイ(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

千葉雅也の現代思想入門には「支配構造とは、権力が民衆を支配するというひとつの矢印だけではなく、無数の矢印が飛び交う様にできている。民衆も支配を望んでいるからこそ出来上がった構造だ」とあった。

まさにこの映画が描いている事だね。
人種差別を取り扱った映画はあるけど、この角度は中々無いんじゃないか?
というか人種差別をフォーマットとして用いているけど、そこが目的ではなく支配被支配の構造を指摘する作品だったと思う。

だからこそエンドロールに実際の写真を何枚も用いていたのは、ちょっと違う気がした(ブラッククランズマンでも同様の手法は取ってたけど、あっちはもろ人種差別を取り扱ってたからね)
ゆうき

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