dita

醜聞(スキャンダル)のditaのレビュー・感想・評価

醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)
3.5
タカシしっかりしなさい!と小言を言いたくなるけど、タカシ以上に弱い人間のわたしは塞ぎこんだ気分を紛らわせるために酒を飲んでおり、今現在タカシと同じくらい酔っぱらっているので、むしろワタシしっかりしなさい!と自分に言い聞かせなければならないのではと思ったり。

いつの時代も世の中を回すのは汚い奴で、いつの時代もそんな世の中に巻かれる民衆ってやつはいるもんで、いつの時代も幸福な人を不幸にすることはなかなか面白いらしい。

個人的には汚かろうが綺麗だろうが金は金だと思うし、どいつもこいつも脇が甘すぎるやろと思ったし、そんなんでお星さまになれるほど世の中は甘くないと思う。

でも、変なヘアバンド(あの時代のヘルメットってああいうのなん…?)をつけても憎いくらいに恰好いいミフネに「人生は涙ぐましいなぁ、こんな汚い街にもお星さまが住んでる」なんて言われちゃうとそうやんなぁってなるし、そんなミフネに「違います、サンタクロースでーす!」なんてお茶目なことを言われた日には恋だけじゃなくわたしもオートバイに乗せてください!ってなるからやっぱりミフネとタカシのコンビはいいねぇ。

ということで、猫を触って「あったかい…夏が終わってしまった…」と泣いているわたしは、 ♪ほぉーたぁーるのひぃかぁーり と歌いながら来年こそは…!という決意を新たにしたのであります。

なんだこのレビューは…。もう一杯飲んで寝る。
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