ヘイ!ひさしぶり!とワクワクしながら映画館へ行きハラハラと泣きグサグサと傷つき終わってからはしみじみと浸っている。
アンドリュー・ヘイの映画は誰も傷つけず誰も傷つかない映画ではなく、傷ついた人を救うことを諦めない映画だといつも思う。自分をごまかすことばや自衛の感情をぶっ壊されて(可視化されて)めちゃめちゃしんどくて傷つくんだけど、そんな自分を最終的には受け止めてくれるというかなんというか。
昔、『WEEKEND』を観た職場の後輩に「◯◯さんなら偏見なく聞いてもらえると思うので言いますけどわたしの付き合ってる人は彼氏じゃなくて彼女なんです」と言われたことを思い出しながら観ていた。自分が今までどれだけ無自覚に「彼氏彼女」ということばを使っていたのか、どれだけその子を傷つけていたのか、ほんとうに恥ずかしかったし自分の無自覚さに呆れた。それからは誰かの恋人のことを彼氏や彼女とは呼ばないようにしている。
後輩、元気で暮らしてるかな。しあわせだったらいいな。