初・体・験😍😍😍
【事のあらまし】
最新技術で、現代に恐竜が蘇った。
孤島で恐竜たちの公園が開催される。
様々なトラブルとアクシデントに見舞われ。
恐竜はついに、檻から放たれてしまう。
そこへ訪れた、か弱き人間たちは。
恐竜の恐ろしさに翻弄されるのだった。
【総評】
映画の力で、恐竜を蘇らせよう。
蘇らせた恐竜で、観客を驚かせよう。
シンプルで強烈なコンセプトが、まず魅力的。
『ジョーズ』で成功したからこその、この境地。
次は何の動物、どんな状況で驚かせてやろうか?
屈託のない笑みで悦に入る、監督が浮かびます。
CG、特撮、アニマトロニクス、等々。
迫力を裏打ちする技術・逸話も、盛り沢山。
『マッド・ゴッド』を後に制作・監督する。
フィル・ティペット氏解雇と再招聘からの。
特殊視覚効果賞の受賞は、胸がアツいです。
演出や物語、恐怖や感動もさる事ながら。
映画技術のダイナミックな面白さが満載。
現状未配信ながらもメイキングもある様で。
これも、観ないといけない作品になりました。
【IMAX-3D】
今回はIMAX-3D版の為。
3Dメガネをかけての視聴でした。
私、恐らく初3D作品視聴で。
その意味でも感慨深いです。
立体性を強調された、映像は臨場感満点。
しかし引き換えに、画面が小さく見えました。
立体ではないIMAXも見たいと思いました。
もちろん本編も最高でしたが。
一番立体感を強調されたのは。
始まる直前の、IMAXのカウントダウン。
超立体で、ここが3Dは一番強烈でした。
【か弱き存在の人間たち】
この映画の主役は『恐竜』です。
人間は彼らに翻弄される塵芥です。
恐竜たちに対して反撃する力もなく。
なすすべもなく、逃げ惑うだけの存在。
それはラストの演出にも顕著で。
今まで観た事ない角度での、決着と迫力に。
言いようもない、カタルシスと満足度が募ります。
笑いの要素もあるのが、また憎い。
極めつけは、やっぱりトイレの場面ですね。
一人トイレに逃げ込む弁護士。
T-REXが逃走し、トイレに接触すると。
トイレの壁だけが、綺麗に倒壊。
残るベンキ、なす術もない弁護士。
コントのお手本の演出に、爆笑します。
そこからの、パックンチョ。
無慈悲な捕食に、残忍性を強調され。
口からはみ出た弁護士の足が。
大きさの対比と恐怖を産む。
ハラハラからの笑い。
ゲラゲラからの恐怖。
しっかり緩急がついているからこそ。
それぞれの演出が、際立って効いてきます。
何がとは言いません。
ただただ、恐ろしいですね。
【恐竜の存在感、恐ろしさ】
恐竜の強烈な存在感が、圧倒的に刺激的。
『そこに在る感覚』が際立った。
CGと現実と特撮の、作り物の境界線。
これが認識できず、脳がバグります。
ここはCGだという目線で観た中の。
迫力のありすぎる特撮で困惑し。
特撮だという認識で観た時の。
CGの壮大さにやられます。
恐竜のリアルで生々しい生体描写。
孵化した赤子の輝く様な生命力。
トリケラトプスの皮膚の質感。
ブラキオサウルスの巨大さ。
T-REXの凶暴さ、残忍さ。
ラプトルの狡猾さ。
割と最初から景気よく見せ。
その上でアクション・パニックに全振り。
映画ならではの、創作やアクションの磨き上げに。
私の外も中も、お祭り騒ぎが止まりませんでした。
これはもう『ジョーズ』の上位互換ですね。
【さいごに】
横移動の動きだけではなく。
縦の目線移動も多くあり、感覚が飽きません。
狭所では、ラプトルが交代で恐怖を盛り上げ。
T-REXとは異なる、アクションと緊張が凄い。
仕掛けやギミック、小道具の演出も山盛りです。
子供の頃に、是非観ておきたかった作品でした。
帰宅後、配信で見直しましたが。
小さなモニターでも、いや十分に恐い。
極まった感情は、やがて笑いが出る程に。
監督の凄さと恐ろしさを感じた作品でした。