昨年の11月？にヴェーラからはじまって池袋新文芸坐での大映女優祭もそろそろ終わりを迎えるが、こちらもなかなかレアな一本。5館連動スタンプラリー50作品くらいで終えそうです、映画マンとしてはどうなんだろうか、

吉屋信子原作、渡辺邦男監督の医師国家試験を目指す7人の女子学生たちの友情が沁みる良作であった、野添ひとみと浦辺粂子が親子なのは謎の違和感があるが、ひとみのアクションに対する顔芸が楽しめるし、川崎敬三は「囁く死美人」みたいなサイコパスが一瞬顔を出すが、叶順子は優しいしラストは隣に座ってたおじいちゃんも号泣の涙なしには見れない感動作になっている。
ゆりやんに1人7役でモノマネしてほしいわ、

• #2018〜

女の友情もの。本当はドロドロの気持ちもあるだろうに、昔の人って上品ね。

これはひどい。作り手が、良い作品にしようという気概がまるで感じられない。渡辺邦男監督は、作品の出来不出来が激しく、水準、凡作、駄作揃い。突出した傑作はない。そして本作は駄作。
7人の女子医大生のキャラがまるで描かれていないので、7人の必然性がなく、裏切り、嫉妬、邪悪さ、悩み、支配欲といった人間臭さが皆無なのでちっとも面白くならない。友情も上辺だけのように感じられるし、貧富の差も活かし切れておらず、川崎敬三は相変わらずの鈍感ぶりで苛立たせる。台詞だけで感情を説明し、室内背景も動かないので美術が勿体ない。無駄なセルフ、無駄な描写が目立つのは、早撮りのために、脚本の推敲を怠ったとしか思えない、悪夢のような出来。