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ヒューゴの不思議な発明のakayukiのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
4.0
時計台に住む孤児の少年ヒューゴが亡き父の残した機械人形の謎を探っていくうちにある秘められた想いに気付くファンタジー風味なドラマ映画。 
この少年ヒューゴがファンタジーな展開に巻き込まれるのかと見ていたら肩透かしを食らいました。
この作品の中心になるのはジョルジュおじいちゃんであり、そして「映画」をテーマにした物語になっています。

確かにファンタジーを期待して見たらガッカリですが、映画好きには響く瞬間が待っていて意外性のある作品。
今は平和で高度な技術もあり沢山の映画が生み出されている。
それは映画を生み出した先人たちが手作りの苦労をし、戦争をも乗り越えてきたからこそなんですよね。
小学生から映画に触れ多くの感性を与えてもらった私は、映画への感謝の気持ちを改めて感じさせられました。
ストーリーにややブレはあるけれど、ファンタジーな世界観と現代を結びつけ映画愛に溢れた良作です。

クロエ・グレース・モレッツ、サシャ・バロン・コーエン、ジュード・ロウと私が気になる役者陣が揃ってたのも嬉しい。
ジョルジュ役のベン・キングズレーは言うまでもなく、頑固だけど心に秘めた想いの熱さが魅力的なおじいちゃんでした。

「この世界が一つの大きな機械だとしたら、僕は余計な部品じゃない」
君がいることにも理由があるんだよ、と告げるヒューゴ。
綺麗な夜景も印象的で素敵なメッセージでした。
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