海に行けばよかった

ロード・オブ・ウォーの海に行けばよかったのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
3.0
ノンフィクションを基にした、ニコラスケイジ扮する武器商人の活動を描く社会派ドラマ。
かなり重いテーマだが、セリフ回しや、銃弾が工場で製造されてから出荷・発射されるまでを銃弾視点で描いたOPなど、光るポップセンスで軽やかに見せてくれる。
冷戦終結による武器の流出とアフリカ内戦特需、そしてリベリアの難民虐殺まで、ドラマとしてはかなり大味だが、主人公が罰せられない結末を含め、誰が世界に武器を供給しているのか、という問題提起は成功しているだろう。
しかしイーサンホークはいつもダークヒーローに立ち向かう正義漢役だな。
あと、さすがのアンドリューニコルで、音楽の使い方はセンスある。