海に行けばよかった

ストリートファイター 暗殺拳の海に行けばよかったのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ストリートファイターの実写化映画だが、リュウとケンの修行時代に、彼らの師匠である豪拳と弟の豪鬼の修行時代、そして殺意の波動に目覚めた豪鬼による師匠殺しを重ね合わせて描く地味な作品。
修行時代の意外と丁寧な描き方、ケンの完成度の高さや、豪鬼の瞬獄殺シーンなど、原作への愛が見てとれるが、物語自体は盛り上がらず退屈。無の波動と殺意の波動はスターウォーズでいうところのフォースと暗黒面ですね。昇竜拳、竜巻旋風脚、波動拳から巴投げまで、アクションの再現度は高いし、原作の世界観を壊さぬようまじめに作った点は好印象だが、ツッコミどころ満載なヴァン・ダム版ストリートファイターの方が笑えて楽しいのも事実。見た目は普通に日本人なリュウの日本語がヘタなのとケンの竜巻旋風脚での「タツマキー!」だけは笑ったけど。
監督脚本豪鬼役すべて担っているジョーイ・アンサーはほんとにストリートファイターが好きなんだなと感心したけど、結局お前と戦わないんかい!
意外だったのはケンが暗黒面に堕ちそうに見えて、終盤で堕ちかけたのがリュウだったこと。