ロシアからの移民ユーリ（ニコラス・ケイジ）は、類まれなる才能を開花し、全世界をまたに掛ける武器商人にのし上がった。
金に物を言わせて当時高嶺の花であったモデルの女性エヴァ（ブリジット・モイナハン）のハートを射止めることに成功する。
その後も各国の戦場を法律スレスレのテクニックで渡り歩き、巨大な富を得ていく。
そんなユーリの動きを察知し、彼の尻尾を捕らえようと執拗に付きまとうインターポールのジャック（イーサン・ホーク）。
ストーリーはユーリのバックグラウンド（ロシア軍隊とのコネ）を有効に見せながら、次第に危険な領域へ足を踏み出していく主人公を、ある意味では華麗な生き様として進んでいく。
気になるのは、やはり結末。
途中までは、はっきり言って、次第に悲惨さを増していく展開にイヤになってしまうかもしれない。
しかし、この映画の言わんとしていることは、エンディングロールの前に映し出される短いメッセージなのである。
是非、多くの人に観てほしい映画だと思った。
映画として良質ではないが、観る価値はある。
