明石です

悪魔のような女の明石ですのレビュー・感想・評価

悪魔のような女(1955年製作の映画)
4.7
寄宿学校の校長を共謀し殺害する2人の女性教師。睡眠薬入りのウィスキーを飲ませて風呂に沈め、事故死に見せかけて首尾よく殺すも、死体がどこかへ消えてしまい、、というお話。幽霊なのか人怖なのか、、

あのヒッチコックが羨んだほどの名プロットで、70年前に本作が公開された際のキャッチコピー「ここで見たことは誰にも話さないで下さい」があまりに広く流布したため、映画=ネタバレは禁止という風潮が一般化したのだそう。かなり有名な映画なので、どこかでうっかり結末を耳にしてしまうのに気をつけながら過ごす日々に終止符が打てました笑。これは名作!!詳しいストーリーは書けないけど、後世に生まれた無数のサスペンスに影響を与えたというのも頷ける。

死んだはずの男の影がそこかしこに見え、それに苦しめられる女性、なんだかどこかで見覚えが、、と思ったらヒッチコックの『レベッカ』に激似ですね。あの映画の、怪異の正体が人怖なのか幽霊なのか最後までわからせない名演出はこれに影響されてたのか。実際、本作の映画化権が買えなかったことで、ヒッチコックは相当悔しがってたみたいですし。しかし『悪魔のような女』という邦題は秀逸ですね。一体どちらが悪魔なのか最後の1分までわからないところが特に。
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