風来のリヨナ

オープン・ウォーター2の風来のリヨナのレビュー・感想・評価

オープン・ウォーター2(2006年製作の映画)
2.8
他作品の真実に気付く

同窓会的に集合した6名の男女…夫婦参加者は赤ん坊連れ。お友達の1人がボートを買ったとかで、海の上で優雅な飲み会中…当然のように泳ぐ流れになる一行…。

海恐怖症女子が無理やりダイブさせられてパニクったとこで気が付くのは、”ハシゴの降ろし忘れ”である。赤ん坊を船に残し、誰も船に戻れない中、ジワジワと削られていく人々は内ゲバを開始する…みたいな。



ベースド・オン・トゥルー・シャークで、代表サメが1つ『オープン・ウォーター』の2になります…が、監督も脚本も違うから別物と思った方が良さそ…サメ!出ず!

そしてこれ…ま…待ってくれ…なんか異常に観たことある…赤ん坊付きで…鳴き声レシーバーがあって…開幕船長がセックスしてて…海が怖い女…ハシゴ降ろし忘れて飛び込んで…旗に…何故か携帯捨てて…サメ無しで全く同じシチュの『絶海9000m』ってポルトガル産の海上ホラー無かった??ここまで同じなことある??元の話が同じ??

そう思って調べたところ、そもそも確実にこれという”事実”の話は無いっぽく、やれ”赤ん坊だけ生き残った船が見つかった”だの、”監督の妻が人から聞いた”だの、ふわっとした事件に想像でアレンジしてるだけの様子。あっ…。つまり…ポルトガルのは完全に本作のパクりなのでは…。

これを更に本作の脚本家(デイブ)さんと、絶海(Perdidos)で調べると、どうもちゃんとリメイクらしいので…セーフだ!(ポルトガルの方たちも「こんな新しいのリメイクする意義ねえよ」と語っていて笑っちゃった)
そんな具合にポンコツの真実が見えた回でしたとさ。

個人的に気に入ったのは、恐怖症パニック描写のグラグラ感、海中から浮かぶ人たちと飛行機雲を映すシーンです。
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