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一昔前の日本のような厳格な長幼の序が観ていてもけっこうイタイ。ほとんど児童虐待かと思えたほど。しかしその国の文化や習慣なので、他国の人間が上から目線で良い悪いとは言えないのかも。
厳しいヒエラルキーの底には宗教国家としての成り立ちも深く関連しているだろうし、人間の考える理念や主義よりも神の教え優先だろうから。原理主義的なイランなどは特に厳しそう。
そんな中でも子どもはどこの国でも変わらず、やんちゃで遊び好きでオトナの目を気にしながらも無垢なところもあり、可愛らしい。
それでもいつかそんな子どももおとなの影響で保守的な頑固ものになってしまうのか。生まれ育った場所の文化や環境とはなかなかに過酷なものだ。
そうした中でのいたいけな少年の健気な行動はすばらしい。一輪の花なども感涙モノ。
とはいえ、評価の高い割にはわたしには面白さには欠ける。プロットは冗長過ぎるし、子どもや老人の自然な演技(それを評価するかどうかは観る側の恣意的な観点である事を承知ですが)に頼りすぎではなかろうか。