2016年末鑑賞その5。
この映画、昔ちらっと観たきりで。
とある施設で特別上映すると聞き、飛んで行きました！！
小さい頃はよく土日の昼にTVで放映してたんですが、最近は映画の放送自体あんまりないですよねぇ。
なかなかレンタルショップにも置いてなくて、半ば鑑賞を諦めていたので嬉しい！
お話はタイトル通り、友だちの家を探すだけ、です。シンプル極まりない。
年の頃は小学校の低学年位でしょうか？
友だちのノートを間違えて持って帰ってしまった主人公。
このままでは友だちが宿題をできなくて、先生に怒られ退学になってしまう…！
ノートを家まで届けなきゃ！
と、小さな少年の大冒険が始まるのです。
正直に言ってしまうと、大人にとっては些細な事なんですよ、ノート忘れる位。
イランの小学校の状況はわかりませんが、ノートを忘れたって他の方法はいくらでも取れるし、そもそもノートをちゃんと管理してないのがダメだよねって。
ドライですけど。
でも、思い返すと子供の頃って些細な事でも大事件でしたよね。
小さな事でも悩み、考え、一生懸命行動してた気がします。
そんな事をふと思い出しました。
そして同時に、あぁ、私はこの映画に出てくる理不尽な大人になったんだなぁ、と。
鑑賞後、色々と考えさせられる作品です。
そして、映画全体からアッバス・キアロスタミ監督の少年を見守る暖かな気配が感じられます。
終始淡々と進むのですが、非常に印象に残る作品でした。
