ちろる

老人Zのちろるのレビュー・感想・評価

老人Z(1991年製作の映画)
3.8
老人福祉問題からいきなりのエヴァンゲリオンの展開になってしまった。
なんという発想、、可愛らしい看護実習の学生が老人介護のコンピューター化のモルモットにされたおじいちゃんを助けるのだが、気がついたら、おじいちゃんロボットコンピューターの能力は人間の想像を優に超えていた。
寝たきりのまま、コンピューターロボットの戦争に巻き込まれるおじいちゃんが死んじゃうんじゃないか?って心配で仕方ないけれど、なによりも、あのおばあちゃんのブレインが勝手に成長したことがある意味怖かったけど、こんな未来もあり得る。
この作品の後にできる、千と千尋のカオナシを思わせる老人Zと怒りと悲しみの形にただただ呆然。

血も繋がらないおじいちゃんの尊厳を助けるために命をかける晴子さんもすごいが、晴子を助ける天才ハッカーじいちゃん軍団もすごい。
設定としてはめちゃくちゃになりそうなのに、結果的に今の時代にも続く老人問題を提起しながら、エンタメとして楽しめたからはすごい。
アンナミラーズから、ナース服までずっとミニなのに、晴子のパンツが見えないのもすごい。
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