このレビューはネタバレを含みます
1988年、カルガリー冬季オリンピックに初出場を果たしたジャマイカのボブスレーチームの実話をベースに、笑いと感動のエピソードを盛りに盛りまくったスポーツ・コメディの決定版。
主題歌となったJimmy Cliffの【I Can See Clearly Now】をはじめ、陽気なレゲエが極寒のカナダを常夏のジャマイカに変える。ホテルのバスタブを見るとボブスレーの練習がしたくなっちゃうよ。
とにかく、ボブスレー自体を知らないポンコツボブスレーチームのメンバー4人がそれぞれの悩みと数々の困難を乗り越え、絆を深め、成長していく姿には否が応でも感動させられるし、過去から目を背け、負け犬として生きてきた元金メダリストを演じたジョン・キャンディがコーチとしてチームのために過去と向き合い、「金メダルよりも貴いもの」について語る姿は否が応でも泣かされます。
ちなみに、企画当初のボブスレーチームの4人は、デンゼル・ワシントン、エディ・マーフィ、ウェズリー・スナイプス、マーロン・ウェイアンズという豪華なキャスティングだったそうです。俳優名を見るだけで配役が分かるのは劇中のキャラクターがしっかり立っていた証拠ですね。