巻上公一のアルバム『殺しのブルース』の二曲目にタイトル曲がカバーされていて、長年気になっていた。
20歳の小林旭と18歳の浅丘ルリ子のまぶしさ。それを愛でたり、嫉妬する南田洋子の振れ幅の大きさ。とくに、髪を洗っているところに浅丘ルリ子が登場する場面は、濡れた髪を垂らした南田洋子のすっぴん顔がホラー映画より怖ろしかった。浅丘ルリ子の洋装と南田洋子の和装の対比は昭和30年代ならでは。先日観た田中絹代の『月は上りぬ』でも三姉妹の世代が服装が表されていた。
浅丘ルリ子と小林旭の電話越しの会話は、はしゃぐ浅丘ルリ子とそれを聞く小林旭の目力の強さに、ついほろり。電話を切った小林旭をクルマに迎える金子信雄の表情も素晴らしい。
オープニングに登場する郵便配達は突貫小僧(青木富夫)だった。