ラヴロックとムーティのカップルが可愛くて素敵☆*:
カップルはポルノ未解禁の国でポルノ雑誌を大量に売り荒稼ぎするも検挙され、イタリアを出るはめに。マダムが助けてくれるけど、夫殺しの罪をカップルに着せようと企む…！恋人たちの運命は！？逃げれるのか！？最後もイタリアらしい終わり方で最高♪
インドの衣装着て踊るムーティ、それを人妻がグラス越しに見つめるショットは幻想的🥺💕荒稼ぎしたのに小さな贅沢で満足するカップルが可愛い！凧の裏にお金を貼って見知らぬ子供にプレゼントするっていうのが素敵すぎる〜

• #70年代
• #イタリア
• #ウンベルト・レンツィ
• #再レビュー

アメリカン・ニューシネマ風ジャッロ。日本では「ガラスの部屋」(1969)に続くレイモンド・ラブロック「ガラス」シリーズ第二弾として公開。監督は「スパズモ」(1974)のウンベルト・レンツィ。英題「Oasis of Fear（恐怖のオアシス）」。

ヒッピーのカップル、ディック（レイモンド・ラヴロック）とイングリッド（オルネラ・ムーティ）は、ポルノグラフィーが発禁のカトリック国でそれを売りながら気ままな旅を続けていた。ミラノの郊外でエンストした彼らがガソリンをいただこうと近くの豪邸に忍び込むと、何かに脅えたような中年女性（イレーネ・パパス）と出会う。そして予想もしなかった事件に巻き込まれることに。。。

これは思わぬ拾い物だった。前半はヒッピーのロードムービーで、フラワームーブメントな美術にフォークロック調の劇伴、ピン送りやクイックズームを多用した編集はまさにニューシネマ風。それが後半にはジャッロ的展開に向かうのだが、そもそもトリッキーな編集はジャッロでも多用されるので違和感なくシームレス。両者の表面的な共通点に改めて気づかされた。

そもそも本作はレンツィ監督が「イージー・ライダー」(1969)のような映画を撮りたくて企画したのだそう。主演カップルのヒッピー・ファッションは本家以上にオシャレ。特にオルネラ・ムーティ（当時16歳）は当時としては珍しい童顔美人で現代でも人気が出そうなルックス。

ラストの無慈悲さもニューシネマとジャッロの表面的な共通点と言える。日本語版が発売されたら下北沢系オシャレ映画として再評価されるのではないだろうか。

※終盤、黒く塗ったはずの車がフラワー模様のままのワンシーンは凡ミスながら惜しい

女の子がかわいいしセットや衣装が綺麗
このポスターはあんまりいただけない