生まれつきの運動音痴でテニスをやらせれば顔面でボールを受け、ヨガをやらせれば足が攣り、腹筋は0回。
そんな私が唯一好きな運動。
それは泳ぐ事。
といっても競泳じゃ無くて飛び込んだり潜ったり自由に動き回るのが好きで、良く「犬神家の一族」のポーズで水中を歩いたりしてる。
そんな私がこの映画を好きじゃない筈が無い!!
イルカと対話してるシーンに
魅せるジャックの表情が
ほんと無垢で人間らしい。
海に生きた人だったんだなぁ
夜の海でイルカが泳ぐシーンが美しくて大好き
音楽だけで海の底にいる気分
どんどん深く潜っていくジャックとエンゾ。海の底にある友情とか絆とか愛とか、女の人が到達できない神聖な領域というか。女のわたしには切ないけど、男の人にはこういうロマン分かるのかな。
眠れない夜に観たのだけど、その深夜の静けさもあってか、観ている自分まで海の中にいるみたいだった。『レオン』がベッソンの最高傑作だと思いこんでいる人は観ねばならぬ。
そしてなんとも心に残る不思議なラスト。やるせないけど、止められなかった事なのだろう。彼はそれで幸せだったのだろう、と思うとまた切ない。
俗世に飽きてしまったときに観ると魂を解放させてくれるような、言葉にできない余韻が残る映画だ。