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ミリオンダラー・ベイビーのnaoのネタバレレビュー・内容・結末

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒラリー•スワンクの演技とボクサーになりきる精神力と努力は素晴らしかったが、貧しい移民女性がお金も理由もなくボクシングに傾倒する過程には共感出来ず、人物成長が見られなかったのが惜しいと感じた。エンディング以外は平凡だと感じてしまう。

詩のようになってしまうが、エンディングに生と死とは何か考えさせられた。劇中でボクシングで勝つこととは尊厳を奪い尊厳を得ることだとフリーマンが語る台詞がある。彼女はその通りボクシングに尊厳を奪われ、生きる希望を喪失する。しかしなぜ彼女は死を選んだのか、なぜ彼女はボクシングを続けたのか。非凡な一幕に致命的な設定の欠如が、この映画を傑作と呼ぶことを躊躇わせる。
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