Newman

花のあとのNewmanのレビュー・感想・評価

花のあと(2009年製作の映画)
3.5
楽しませてもらいました。でも設定に無理有りだよなぁと思いながら見ました。剣の達人の父親が、剣の腕に自信のある娘の以登に許嫁として選ぶ相手(甲本雅裕)が不釣り合いでした。以登の家に寄ると、美味しい美味しいとニコニコしながら飯を食べるばかりの男、才助。確かに、その設定がないと一度だけ剣術の手合わせをしただけの相手である孫四郎に恋心を抱くこともないし、その孫四郎を陥れて切腹させた相手と果たし合いになることにもならないのですが、それでも最初の設定に無理ありと思いながら見ていました。
その後、以登は、陥れた相手を果たし合いの結果倒すのですが、才助は全てが終わった後に出てきて「後は任せろ」と言って、以登と観客には本当は頼りになる人かもと匂わせる。才助は後日談としてその後、筆頭家老にまで登り詰め、家では昼行灯のような人であったが、どこかしら人に先立つ才覚があったのであろうなという締めでした。小説だし、映画ですから。
実際に偉くなる人間は、才気煥発で、人を上手に動かせて、上司に対しては、こいつに任せると俺は楽ができるかもと思わせ、コツコツと勉強していることを目立ち過ぎないように伝えられる人なのになあと、思いながら見終えました。
そうそう、北川景子さんは、当時ももちろん綺麗ですが、今の方が頬のあたりがシュッとしてキリリとしまっていて、綺麗だと思いました。
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