コマミー

ジャッキー・ブラウンのコマミーのレビュー・感想・評価

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)
4.0
【落とし前】

※クエンティン・タランティーノの作品を巡る旅③


「キル・ビル」二部作への架け橋を作った作品ならば、監督はやはり"ビッチ"で、"強い女性"が好きなのではないか?

まぁそれはそれとして、今回はタランティーノが描く"強い女性"について、語るとしよう。
まず、彼が描く"強い女性"というのは、男に騙されやすいが、いざと言うときに、"とんでもない力"を発揮する人の事を指しているのだと、よく分かった。
[頭脳戦]で強いのは"女性"だ。というか[心理戦]でも強い。
強い女性は、"仮面"を被ってる。だが、トラブルが起きた途端に素早く動けるように、"半分見えてたり"するのだ。

タランティーノはおそらく、この作品を通して強い女性が何かを、こう定義している。

{自分の身に何か起きた時に、どう"落とし前"がつけれるかを、素早く提案できる人。}

それがおそらく、タランティーノの言う「強い女性」なのだと。

次作の「キル・ビル」でもそう。

裏切られた時に、諦めるのではなく、堂々と"真相を突き止めよう"とする姿が、強い女性なのだと…。


まさに男性に対する教訓なのだと、この作品は伝えているのだ。


それを踏まえて、「キル・ビル」二部作を観るとしよう…。
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