青二歳

亡霊怪猫屋敷の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

化け猫モノなのに相当なシリアスホラー。お笑いに陥らない!すごいぞ新東宝。化け猫の演出がかなりイカしていて歌舞伎"千本桜"の狐忠信さながらの影使い!巧い!
忠信の正体が明らかになる場でコンコンと"狐ぶり"を影で披露してくれるアレ。取り憑かれたおババが"猫手"をクイックイッとお腰元操っちゃうシーンで、この化け猫は障子越しの影オンリーなんですよ。いやぁモノクロでなくカラーパートでこの巧みな影の演出。たまりません。

ストーリーとしては現代劇と、過去の因縁の時代劇の二つのパートがモノクロとカラーで分けられ、現代まで引き続く呪いが描かれる。なんかアランポーの"黒猫"かいって感じだったり、中々こったシナリオです。
もちろん新東宝ですし、ちょいちょいツッコミ待ちの珍台詞は散見していますが、それはそれ。
オープニングの回収もゾクっときましたねぇ。良いです。

それから猫のたまが壮絶にかわいい!こんなぽっちゃり美猫飼いたいぃ。映画に出てくる猫の中でも相当美猫なので猫好きにはオススメ。
青二歳

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