くろのにつけ

ワルキューレのくろのにつけのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
3.0
WOWOWで鑑賞。
第二次世界大戦中に起こったシュタウフェンベルク大佐らによる最後のヒトラー暗殺計画であるワルキューレ作戦を扱った映画です。
今作は史実に基づいた話であり、観る前から結末は分かっているのですが、ナチスによるホロコーストを描いた映画を多く観てきたあとに観ると、ドイツ内部の将校にも反逆しようとした人間たちもいた事実がアメリカと共同で描かれたことが興味深いと思って観ました。

戦争映画にしては時間が短い構成のように思いました。
ドイツ将校が英語を話すところに違和感がありましたが、ドキュメンタリー映画のような撮り方でストーリーが進むにつれ緊迫感があるので結構入り込んで観ることが出来ました。
大きな機会が訪れた最初の決行時に、ヒトラーだけでなくヒムラー2人共の暗殺にこだわった上官の決断で中止したのが間違いでしたね。

"我々は出世より信念を重んじる。
我々を銃殺隊に引き渡しても、3ヶ月後には苦しみ抜いた国民がお前たちを告発し、生きたまま道路を引きずり回すだろう。"

ワルキューレ作戦の失敗から9ヶ月後。
ヒトラーはベルリンで自決します。
歴史にifはありませんが、大佐らによるヒトラー暗殺が成功していたら何か変わっていたのだろうかと考えさせられる一本。
くろのにつけ

くろのにつけ