フッカー

ワルキューレのフッカーのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
4.1
結末は知ってる人が多いと思う。それでも、それでも。国家とはひとつの人格ではない。国単位で捉えると見えないんだなあ、最初は隠れている。時間が露にする。民意を。

国を、自国の民を、誇りを背負って立ち上がる。時を待ってはいられない、国を取り返すという意識。上げられない右手に彼は何を思ったか。

いや凄く心が震わされた。カッコ良い。決意を決めた男とはかくあるものか。政治家どもの決断力の、勇気のなさね。辟易だよ。
色んなことを思う人がいるんだよね。当たり前だけど。
でも雰囲気に飲まれたら思考停止しちゃうよね普通。一歩踏み出せないよね。その一歩を踏み出せるのは、やっぱり一般人じゃなくて軍人だからなのかな。

使命とか矜持とか正義とか、ぶっちゃけ俺らそれ聞いても実感湧かないもんなあ。でもきっと軍人はそういう普通は概念としか思えないような感覚を、血肉として持ってるのかなあって。
そういう一歩一歩であり、目配せであるんだよね。

戦闘シーンはほぼないけど、凄く熱い。重いなあ。メガネハゲ軍人がカッコ良すぎてね。潔さと美しさって重なるのかなとか思ったり。
とにかく個人的に名作でした!!!長くなっちゃったなあ。酔い醒めてきたなあ。