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のび太の結婚前夜のペンのレビュー・感想・評価

のび太の結婚前夜(1999年製作の映画)
4.0
ドラえもんの原作から感動的なエピソードを渡辺歩監督が映画化した通称「感動中編シリーズ」の2作目。

終始哀しみが漂っていた前作とは少し変わり、コメディチックなシーンも多く、明るい作風に。大人になったのび太・しずか・ジャイアン・スネ夫が迷い猫を飼い主に届けるために車を走らせるシーンや、のび太・ジャイアン・スネ夫・出木杉の二次会の打ち合わせのシーンなど、大人になった彼らのシーンすべてが良い。
大人になった今観ると、子どもの頃大好きだった大山のぶ代さん演じるドラえもんの世界があの後もしっかり続いていて、のび太たちが自分と同じように年を重ねたかのように思えるのです。

劇場で観た当時、小学生だった自分には大人になることも結婚することも遥か遠い未来のように感じてましたが、既にどちらも過去のことになってしまいました。子どもがいる現在、しずかのパパの気持ちが分かるようになってきました。歳を重ねる度に違う印象・感想が持てる作品。またいつかもっと年を取ってから見直したいと思います。
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