そりお

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのそりおのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

一言で説明すると…
孤独な天才青年が様々な人と触れ合うことで自分の人生を選択する物語。

起…
心に傷を持つ主人公は非行を重ね、日々を虚に生きていた。ある日学内清掃のアルバイト中に、ノーベル賞受賞者じゃないと解けないような問題を解いたことから才能を見初められ様々な人達に出会う。
承…
友人と悪さをしたり恋人が出来たり精神分析医と心を通わせたりする。
転…
才能を認めた教授にそれを活かせる会社を薦められる。さらに恋人は遠方に行ってしまうことになる。才能か愛か現状維持を取るかの3択を迫られる。
結…
主人公は精神分析医や友人との心の交流を経て一度は才能を活かせる会社に入ろうとするも最後には愛を選び旅立つ。

印象に残ったセリフ…
精神分析医→主人公
「君から学ぶことは何もない。本に書いてあるからね。でも君の話なら聞こう、ぼくは君について知りたいんだ」
確かに本に書いていないことを語れる人間でありたいなと思った。
親友→主人公
「お前と一緒にバカやるのは好きだ。でも俺の一日の最高な瞬間は、お前が家を出るのを待つ10秒間。ドアをノックしてお前が出てこないんじゃないかと思う。この瞬間が最高にワクワクするんだ」
個人的には友達とは自分の枷や絆される原因になり得るものだと思っていたから相手の身を思い関係が断たれることを喜ぶ友人はカッコよく真の友達のように見えた。
またこのセリフからの理想が現実になり親友がニヤけるまでのラストシーンがこの映画で1番好きなところだった。

どうして面白いのか…
・ハーバード大学で誰も解けなかった問題を簡単に解くのが清掃員というギャップが興味を惹く。=興味
・天才故の葛藤や取り巻く環境がリアルで“才能”がある人もない人もどちらも共感できる。=共感
・中身が空っぽの天才が打ちのめされ変わっていくのが既視感があり共感できて見届けたくなる。=共感+応援
・人生における本当に大事なことを思い出させてくれるのが勉強にもなるから満足感がある。=教訓+満足感

個人的ハイライト
・主人公が紹介された精神分析医、全員をことごとく怒らせ面接中断させるところ。
会話や相談のプロを激昂させてるのが面白かったし主人公の賢さも伝わってきた。何故か『ファイト・クラブ』の主人公のあらゆる病気の患者の集いに患者のフリをして参加するのを思い出した。
・先述した親友の主人公がいなくなってた時の笑顔。『梨泰院クラス』もそうだけどシンプルにしっかりした流れからの登場人物の笑顔が好きなんだと分かった。
そりお

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