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ガリバー旅行記のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ガリバー旅行記(2010年製作の映画)
4.0
ニューヨークの新聞社に勤める郵便仕分け事務員レミュエル・ガリバー(ジャック・ブラック)。小心者で冴えない毎日を送る彼は、密かにトラベルジャーナリストになりたいという野心を抱いていた。そんなある日、お得意の口から出まかせのハッタリと片想い中の新聞社のダーシー(アマンダ・ビート)に振り向いてもらいたい下心で、謎のバミューダ三角地帯取材という大仕事を手にする。意気揚々と航海の旅に出たガリバーだったが、突然発生した大嵐に巻き込まれてしまう。意識を取り戻した彼が目にしたものは、限りなく小さな小人たちが住む美しい国、リリパット王国。この小人の国で彼は、リリパットを脅かす敵艦隊と戦ったり運命を大きく変える途方もない大冒険を繰り広げることになる。中世さながらのこの国で、彼らよりも大きな体を生かして国王の危機を救ったガリバーは、ハッタリと現代文明の知識を生かして小人たちから崇められる存在に。しかし、根が小心者の彼は、リリパット軍の将軍だったエドワード(クリス・オダウト)という予想外の敵の出現を前にして、臆病風に吹かれて醜態を晒してしまう。これによって、王国の人々を危機に陥れ、信頼を失ってしまうガリバー。果たして彼は、敵に寝返ったエドワードの侵略から王国を救い、信頼を取り戻して本物のヒーローになれるのだろうか……。
スイフトの「ガリバー旅行記」を映画化。
今回は、舞台を現代に移してハッタリと大ボラが取り柄だけど、やりたいことや片想いの女性にアクションを起こすことが出来ないガリバーが、リリパットの国での冒険を通して一皮向けた大きい男になるという現代的なアレンジがされていて共感しやすいファンタジーコメディに仕上がっている。
ガリバーがリリパットの人に自分の冒険として話す内容が、「スターウォーズ」「タイタニック」「アバター」のパロディになっていたり、KISSやエドウィン・スターのナンバーが効果的に使われていたり、遊び心のあるファンタジーコメディ映画として楽しめる。
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