つるみん

シェルブールの雨傘のつるみんのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
3.8
終始セリフが歌で構成されたフランスの名作。これは芸術作品だ。

内容は、若い男女2人が愛し合うのだが金銭の問題、また出兵の問題(1957年アルジェリア戦争)もあり、なかなか結婚することができない2人を描いたラブストーリー。また本作品は三部構成で成り立っている。
〝旅立ち〟〝不在〟〝帰還〟ととてもわかりやすく受け入れやすい内容となっている。

詳しい内容はネタバレになってしまうので言えないが、とても切ないラストですねぇ〜。胸がなんだろう、ものすごくもどかしい。でもどこか温かくて〝幸せ〟の本当の意味を掴んだかのように。そして降り注ぐ白銀の雪。綺麗だなぁ〜〜。

まぁなんと言っても冒頭で述べたように約90分間、全てセリフが歌なんですよ。目を瞑り耳だけで楽しむと、なんだかオシャレな高級レストランにいるようで…。
と言いたいところなんですが、この映画、視覚も大事なんですね〜。シェルブールの雨傘という題名であるようにシェルブールで傘を売っているんです。その店内はもちろん傘、一本一本がオシャレです。ひとつひとつ手に取ってじっくり見てみたい。

恋愛って難しいですね。

ラストがあまりに素晴らしかったので少々高評価。
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