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シェルブールの雨傘のfilmtravelerのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.5
ジャック ドゥミ監督
ミシェル ルグラン音楽
パルムドール(当時グランプリ)
映像はカラフルできれい。
ファッションセンスもよかった。壁紙と服が同じ色とか。カトリーヌドヌーブの代表作であり、非の打ち所がない美しさ。全編セリフ無しの完成ミュージカル。歌は全員吹き替え。
シェルブールはフランスの北西部にある港町。ルイ16世がアメリカ独立戦争を支援するため建設され、ナポレオンは軍港として、港を深く掘り下げ整備した。1940年ドイツ軍に占領され、1944年ノルマンディ上陸作戦の一環として、激戦地(シェルブールの戦い)となった歴史を持ち、町そのものも悲しい物語を持つ。そして、また、アルジェリア戦争が2人を引き裂く。
作品としてはもう一つというところ。女は待てない。というだけの話。しかし。音楽が耳から離れない。
まあ、世界の名曲にまでなった同名の曲の壮大な91分にわたるミュージックビデオと思えば納得。ミシェル ルグランの作品とも言える。
「あなた幸せ?」と聞く人は大抵、幸せではないのだろう。もしくは、不幸だと言ってほしいのかもしれない。
エッソのガソリンスタンドはまだあるのだろうか。