グッドウィルハンティングやエレファントなどで知られるガスヴァンサントのポートランド三部作の二つ目の作品。ドラッグストアを襲うヤク中の若者の話。
マイプライベートアイダホが好きなので今作を鑑賞してみましたが、あの映画ほどじゃないにしてもまあまあ面白い作品でした。一応ギリギリ80年代に作られた今作だけど、雰囲気は完全に90年代で、アイコニックな時代の負の遺産を引きずっているような刹那的なトーンが良かったです。
アウトサイダーやランブルフィッシュと言い、不良上がりなだけあって今作のマットディロンはハマり役でした。後半の神父とのシーンも皮肉めいていて良かったです。この後に出て来たトレインスポッティングやレクイエムフォードリームに比べると、どうしても今作のインパクトは弱いんだけど、それでも初期のガスヴァンサントの作品が好きな人は楽しめる気がします。
余談ですが、マットディロンはマリアシュナイダーの自伝映画でまさかのマーロンブランドを演じるそうです。ラストタンゴインパリのブランドに扮してる彼の写真を見たけど、結構良い感じじゃね？とか思ったり。
