ベルリンで金熊賞を受賞したファティ・アキンの出世作。
時折エキゾチックな音楽が挿入される変な構成や、偽りの夫婦生活から本物の情愛に発展する様子とかはかなり印象に残るものの、リアリズム重視の撮影とか激しいセックス描写とかが肌に合わず、正直あまりピンと来なかった。
でもラストの方で愛情の表現としてかなり説得力のあるセックスシーンがあった点は好意に値したので、最終的な後味も結構良いものとなってしまった。
というか主役の俳優、セルジュ・ゲンズブールとマチュー・アマルリックを絶妙に掛け合わせたようなルックスしててちょっと驚き。