ししまる

サスペリアのししまるのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.5
ダリオ・アルジェント監督による1977年の伊オカルトホラー。トマス・ド・クインシーの小説「深き淵よりの嘆息」(1845)がモチーフ。アメリカ人女性スージー(ジェシカ・ハーパー)はドイツのバレエ学校に入学。女性は何者かに殺されたり、怪しいうめき声や足音が聞こえたり、異常な事態が続く。
30数年ぶりに再鑑賞。建物や内装などの赤が印象的。作り物っぼいなあとか、赤ワイン飲んだら血が増えるというセリフとか、70年代を振り返るためと割り切って見るには面白いかもしれない。
殺人鬼ではなくて、魔女による呪いの館の話。真面目に考えると意味がわからなくなるので、雰囲気を楽しむ作品。ゴブリンの恐怖音楽あってこそだが、どうしても楽曲が使われた全員集合のコントを思い出してしまう。アルジェントはウジ虫好きだなあ。
日本でのキャッチコピー「決してひとりでは見ないでください」は流行語となり、無関係のアルジェント作品が「サスペリアPART2」として公開された。
魔女3部作の1作目で「インフェルノ」(1980)「サスペリア・テルザ 最後の魔女」(2007)へ続く。 2018年に同じタイトルでリメイクされた。
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