みゅうちょび

サスペリアのみゅうちょびのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.3
いきなりの畳み込むような惨劇シーンで始まるこの映画は、ホラーファンなら一度は耳にした事があるタイトル「サスペリア」!!!
「鮮血の美学」とは、ウェス・クレイブンの映画ではなく、この映画を撮ったダリオ・アルジェントのためにあるような言葉ですね( ︶ω︶)

美しく可憐な少女をじわじわと恐怖へ追いつめ、そして華やかなまでに様々な手法で血の餌食にしてゆく。。。変態。。。
(。-∀-)

始めてこの「サスペリア」を見たときは本当に恐ろしく、震え上がった〜!
今見て思うことは、この映画は恐らく初めて、恐怖を美化することに成功した映画だったのではと思える。様々な色が混じりあい、なんとも言えない陰影を作り出し、その全てが鮮血をいかに鮮やかに、いかに美しく見せるかのためだけにあるような気がします。そして、じわじわと締上げるように追いつめられ殺される人物の恐怖が見ているものに色彩で伝わってくる。

しかし、昨今のホラー描写に慣れてしまっている人たちにとって、これがどう映るのかはわかりません。新鮮に思うのか、それともちゃっちぃとか全然怖くない思うのか?
ダリオ・アルジェントの作品を全て見ているわけではないのですが、わたしの中でこの「サスペリア」の美しすぎて怖いという感覚は忘れがたいもの。そして、今見ても、あの美しい映像の中に、深々とした恐怖を感じます。

しかーし、物語について聞かれたら、それはまた別の話・・・。一応、謎解き風に出来てはいますが、幼稚な話しと思えてしまうのは否めませんね。物語を重視しているというよりも、いかに映像を見せるかということに重きが置かれているからかな。映像に語らせるってこんじなのかも。
それこそ映画!
映画はそれでいいのだと思っています。
それについてとやかく言う人はそもそも非現実的なホラー映画なんて見ちゃだめだめ。な~んて、飽くまでも、あまり頭の良くない私が(細かいことはあましわからにゃい)思う映画というもの・・・。
異論あるかた、すみません<(_ _٥)>

このお話しは、主人公であるスージーが、このバレー・アカデミーで生活し始め、次第に違和感を覚え、次々と起こる謎の失踪や死に疑惑を抱き始め、アカデミーに隠された秘密を暴いてゆくというお話。

ワインを片手に、ゆったりと一人このアルジェントの世界に浸るなんて、おしゃれで変態的でなんだか贅沢な映画の楽しみ方かな・・・。

因みに、「サスペリア 2」とこの映画はまったく続編の関係はありません。
もう知ってるよね。。。

※外部ブログからの転載
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