〖1940年代映画：小説実写映画化：人間ドラマ：松竹〗
1947年製作で、菊田一夫の小説『長崎』を実写映画化の人間ドラマらしい⁉️

2023年2,705本目

• #2023年鑑賞
• #1947年製作
• #小説実写映画化
• #人間ドラマ
• #松竹
• #月丘夢路

時代劇大曽根辰夫監督の歌謡アクション映画の佳作。「新雪」の水島道太郎が前科のある長崎の教会教師、同じく尼僧月丘夢路に、その妹でデヴュー作保母月丘千秋、主題歌「夜霧のブルース」を唄う水島弟分ディック・ミネが好演。原爆投下僅か2年で菊田一夫「長崎」が原作とは恐れ入るが、上海への麻薬と女の密売なら適地で、東宝二枚目佐伯秀男がダニの様な悪党、水島、月丘と同じく日活組二本柳寛が刑事。教会神父汐見洋が流石にうまい。

菊田一夫の原作を、柳川真一が脚色、大曾根辰夫が監督。水島道太郎はやくざから足を洗い、彼を助けてくれた月形に連れられ、長崎の育児園「希望の家」で子供たちの世話をする充実した日々を送る。だが清水宏的世界は、かつての相棒が、再び悪の道に誘う。トラブルから相方に撃たれた水島駆け付けた医師が、かつて売り飛ばそうとした娘の父親だった。手当てをせず、立ち去ろうとした医師だが、教会の鐘の音を聞き、医師の役目を果たす。人の為すべきことに目覚めた水島、悪の巣窟に乗り込み、娘たちを助け出す。
大曾根作品は、いつも不満が残る。だが、松竹では巨匠扱いなのが不思議。