このレビューはネタバレを含みます
人は見た目で全てを決めつけてはいけない。
今作のプリンセス、ベルはリトルマーメイドのアリエル同様に、進歩的な女性で描かれてますね。
同様に嫌味のないキャラクター。
自分はここにいて、このままで良いのか。
いつか、もっと素敵な世界があるんじゃないか。
周囲からは本ばかり読んでおかしなことを考える娘だと認識されています。
世界を変える子はこうでなくちゃいけないんでしょうね。
実はマイノリティが世界を変える。
夢があるじゃないですか。
ただ、そんなベルもいわゆる普通の女の子のように恋をする。これがまた素敵で。
きっかけがオオカミに襲われるイベント時ですね。オオカミサンキュー。
あそこで、逃げ出したベルは、野獣に助けられてからは逃げ出そうとしないんですよ。
野獣が身を挺して自分を守ってくれたことで、少なからず心を通わすきっかけとなります。
ベルが野獣に徐々に好意を見せ始め、歩み寄るシーンは本当に見ていて微笑ましい。
野獣も優しく聡明で気丈なベルに当たり前の様に惹かれていく。
図書室プレゼントのシーンは大好きです。
ダンスシーンはもちろんだけど、ここのシーンの良さって別にプレゼントが凄いものとか、そうではなく。
彼女の喜ぶ顔が見たい。何かプレゼントをしたい、何が良い?
こうやって誰かのために悩めることって素晴らしいですよね。
それをうまーく描いています。
ダンスシーンはもはや絵画。
名曲beauty and beastも素晴らしいし、台詞はなくとも二人の気持ちが重なったことがよくわかる。
海外の人のダンスで想いが通じるの、好きです。素敵な文化だ。
日本だとなにがあるんだろう。
ガストンも魅力的な悪役ですし、執事たちも可愛らしい。脇を固めるキャラクターも良いキャラなのが流石です。
ベルの『一緒にいれば何もかもうまくいく』
って言う台詞も好き。