せっかく前作も見たので・・。
う~ん、ソダーバーグ監督よ、やはり視聴者にとっては色々と不親切な映画を作ってくれたもんだ。
前作同様のドキュメンタリータッチ。前作の終わりがキューバ革命真っ只中で、いざ、ハバナへ!!ってとこで終わってるのに、今作はそこからいっきに歳月が流れてボリビアが舞台。なぜ、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラがボリビアでゲリラ活動をしているのかといった説明は一切削除。
こちらもある程度チェ・ゲバラについての知識を持っていない人にはついていけない内容となっている。
前作では、ベニチオ・デル・トロ演じるチェばかりに焦点が当たり、そのほかのゲリラのキャラクター陣の見分けがつかなかったが、今作は、チェも中盤まではそれほど目立った行動を取ることもなく、相変わらずのゲリラの兵士たちは「誰、これ?」状態・・。
字幕翻訳者も不親切。カストロの事をフィデルと表記したり、バティスタ元大統領のことも、ただ、「バチスタが犯した最大の間違いはフィデルを殺せる時に殺さなかったことだ」と字幕処理してしまうのは、キューバ革命知らない人にとっては何のこっちゃら??・・ってならんかね。
最後のチェの処刑シーンは実にアッサリと描かれている。ただ、Wikipediaにある実際に彼が処刑された学校の校舎そのままのセットがきちんと再現されていてリアリティはきちんと追求しているんだなとは思ったが、エンタメ作品としては実に物足りない。