やち

ヤンヤン 夏の想い出のやちのネタバレレビュー・内容・結末

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「ヤンヤン 夏の思い出」2000,台湾
監督:エドワード・ヤン

・NJ、ヤンヤン、ティンティンなどを中心に登場人物のそれぞれの場所でのシーン、ストーリーが万遍なく描かれて進行する
・お婆ちゃんが脳卒中で危篤になり、
話しかけてあげようとするが、、
という設定が秀逸 つまり、周辺人物達が自分の裏側、この映画で言うと背中を向きあうようなフックになってるのかなと
・ヤンヤンの時折ハッとさせられる台詞も印象的 
駐車場 車の中
「お互い何が見えてるかわからないとしたらどうやってそれを教え合うの?」
「真実の半分だけってあるの?」
「前からしか見えないなら半分しかわからないってことでしょ?」
NJが渡したカメラで後ろ姿を撮るヤンヤン
その健気さが心に残る
・ティンティンが道路下で夜にキスするシーン、信号機の色変化がなんともロマンティックで、はしゃいでしまった
・結婚式のシーンで始まり、葬式で終わるという演出も印象的だった
・単調で繰り返しのカットの連続、俯瞰的な撮影が多い、小津を彷彿とさせた
台湾だとホウシャオシェンのナイルの娘を
思い出した
・「映画は人生を3倍面白くさせてくれる」
いい台詞だなー
・鏡越しのカットが印象的
人間の両面性、表と裏、光と影、それが主題だからこそ鏡を多用したのかなと思った
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